RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア資格

我が国ではパソコンやサーバー等を中心に情報機器が大量に製造・販売されている一方、買い換えユーザーも増加しており、リユース(再使用)となるリユース情報機器市場が拡大しておりますが、最近では、特にリユースパソコンの流通台数が年々増加しております。この状況を踏まえ、当協会では、良質なリユースパソコンの更なる普及および適切なリサイクル(再資源化)の拡大を目指し、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)内のデータを消去するソフトウェアの評価を検討してまいりました。そこで適切な対応をしているデータ消去ソフトウェアに対して認定資格を付与する「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格制度を実施しています。

パソコンは、膨大なデータの取り扱いをしておりますが、そのHDD内には個人情報等大量のデータが保管されていることから、パソコンを売買・譲渡・廃棄する場合は、情報漏洩の防止、特にそのHDD内のデータ消去が重要となっております。

平成24年10月以降、現在まで、基本ソフトウェア(OS)にWindows8や8.1を搭載したパソコンが国内各社から製品化・販売されていますが、これらのパソコンで主に使われている64ビット版のWindows8や8.1を搭載した製品では、昭和56年発売のパソコンから採用されてきた「BIOS」(Basic Input/Output Systemの略称)というハードウェアファームウェア(マイクロプログラム)とOSを結びつけるインターフェースのかわりに、「UEFI」(Unified Extensive Firmware Interfaceの略称)という新しいインターフェースが採用されています。 (以降、UEFIインターフェースを採用しているパソコンを「UEFI仕様パソコン」と言います。一方、従来からあるBIOSインターフェースを採用しているパソコンを「BIOS仕様パソコン」と言います。)

BIOS/UEFIとパソコンハードウェアの関係
BIOSとはBasic Input/Output Systemの略称であり、また、UEFIとはUnified Extensive Firmware Interfaceの略称であり、共に基本ソフトウェア(以下OSという)とパソコンを制御するマイクロプログラム(以下ファームウェアという)の間のソフトウェアインターフェースを定義する仕様です。
 従来から使われているBIOSは、16ビットパソコンに対応して開発された仕様であり、メモリアドレス空間が1MB等の制約がありますので、これらの制約を克服すべく開発された仕様がUEFIです。
UEFIを使用するメリットとしては、(1)2TB(テラバイト)を越えるHDDからのブートが可能。(2)CPUに依存しないアーキテクチャーの利用可能。(3)CPUに依存しないソフトウェアドライバーの利用可能等があります。
我が国で販売されているWindows8や8.1を搭載したパソコンでは、性能等を考慮し、64ビット版のWindows8や8.1が主にOSとしてインストールされていますが、これらのパソコンではUEFIが採用されています。

ハードウェア・ファームウェアとOSとBIOS/UEFIの関係

現状、UEFI仕様パソコンでは、BIOS仕様パソコン用に作られた従来からあるソフトウェア、例えばパソコン用HDDデータ消去ソフトウェアが動作せず、使用できないことが多く発生しています。
この状況を踏まえ、当協会では、混乱を避け、パソコンのリユース・リサイクルの更なる普及を目指すため、今回、UEFI仕様パソコンに内蔵しているHDD内のデータを消去するソフトウェアの評価を行い、適切な対応をしているデータ消去ソフトウェアに対して認定資格を付与する「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格制度を実施致しました。
(以降、UEFI仕様パソコン用ハードディスクデータ消去ソフトウェアのことを、「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[UEFI仕様対応版]」と言います。)
なお、パソコンメーカが販売しているUEFI仕様パソコンには、BIOS仕様パソコンに対応していた従来ソフトウェアを動作させるために、「CSM」(Compatibility Support Moduleの略称)機能を提供している製品もありますが、CSM機能を付けていない製品もあり、これらのCSM機能を付けていない製品では、BIOS仕様パソコン用に作られた従来から販売の「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」は動作できません。
(以降、BIOS仕様パソコン用ハードディスク消去ソフトウェアのことをパーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[BIOS仕様対応版]」と言います。)

BIOS/UEFI仕様パソコンとパソコン内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェアの動作可能性

BIOS仕様パソコン用に作られた従来からあるパソコン内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェアである「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[BIOS仕様対応版]」は、BIOS仕様パソコンで使用することができます。
一方、UEFI仕様パソコン用に作られたデータ消去ソフトウェアである「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[UEFI仕様対応版]」は、UEFI仕様パソコンで使用することができます。
UEFI仕様パソコンには、BIOS仕様パソコンに対応している従来ソフトウェアを動作させるために、「CSM」(Compatibility Support Moduleの略称)機能を実装している製品もありますが、このような製品では「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[BIOS仕様対応版]」を使用できる可能性があります。
但し、CMS機能実装のUEFI仕様パソコンを販売している同じメーカーのものでもCSM機能を実装していない製品も存在しており、また、現状では、UEFI仕様パソコンを販売しているメーカによっては、当該パソコンにおけるCSM機能の実装有無を仕様として公開していないメーカも存在しており、このような場合には、「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[UEFI仕様対応版]」を使用することが必要です。

ーソナルコンピュータとパーソナルコンピュータ内蔵
ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェアの動作可能性

今回は、従来から普及しているBIOS仕様パソコン内蔵HDD内のデータを消去するソフトウェアである「パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア[BIOS仕様対応版]」の評価も行い、適切な対応をしているデータ消去ソフトウェアに対して認定も行いましたので、合わせてその評価認定結果を発表致します。
良質なリユース情報機器の普及および適切な使用済み情報機器のリサイクル(再資源化)を目指す事業者関係団体である当協会(RITEA)では、このような問題への対処方法として、平成19年2月に「情報機器の売買・譲渡時におけるハードディスクのデータ消去に関するガイドライン」を策定し、発表致しました。
我が国には多数のデータ消去ソフトウェア製品が存在しており、このガイドラインに対応したソフトウェアかどうかわかりにくい状況となっていたことから、リユース情報機器を取扱っている事業者等が安心して使用できるデータ消去ソフトウェアの具体化を目指すものとして、使用者側の立場からの評価による「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」認定制度を開始することを定め、平成20年2月に、第1回目の「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」評価・認定を開始し、以降、BIOS仕様対応版のデータ消去ソフトウェアの評価・認定を6回実施しています。

「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格を取得したソフトウェアの製品開発・販売元事業者は、当該ソフトウェア製品に対して、「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」ロゴをカタログや商品等に印刷して市場に告知することができます。

・「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵
 ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」
 [UEFI仕様対応版][BIOS仕様対応版] ロゴ例

RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェアロゴ例

 

HDDデータ消去ソフトウェア資格の調査内容

当協会が今回認定するパソコン用HDDデータ消去ソフトウェア資格の調査内容は、以下のものから構成されています。
 
(1)評価内容

  調査項目 調査内容 調査方法
1 データ消去評価 データ消去後、間違いなくデータ消去されていること。 HDDの全てのセクタの内容について、消去ソフトウェアと別な専用ソフトウェア、または専用装置を用いて、消去確認を行う。
2 OS非依存性評価 OSとファームウェアの間のソフトウェアインターフェースがUEFIかBIOSであるか、また、データ消去可能なパソコンのOS名がHDDデータ消去ソフトウェアのカタログ等の仕様に明示されており、UEFIまたはBIOSの適用範囲内で、HDDにインストールされたOSに依存せず、消去が可能であること。
消去ソフトウェアがそれ自身で起動及び実行できることの確認を行う。
3 HDD不具合
検出評価
HDDに何らかの異常があった場合にそれを検出できること。 コントローラ異常やプラッタ(HDDの円盤部)異常のサンプルHDDに対してデータ消去を行った場合に、エラーを表示し、作業を一度停止することの確認を行う。
4 処理終了
メッセージ評価
消去処理が終わった場合のメッセージ出力、またはログ(履歴管理)ファイルに記録された内容が適切であること。 正常終了または異常終了のメッセージやエラー情報が、表示またはログファイルに設定されていること等の確認を行う。
5 証明書機能
評価※
データ消去後に、情報を収集してデータ消去作業終了(完了)書の電子データが作成できること。または、データ消去作業終了(完了)書の元となる情報を収集して、表示またはログファイルに記録することができること。
この情報とは、
1.消去日時
2.パソコン装置の型名
3.パソコン装置の製造番号
4.消去方式
5.HDDの型名
6.HDDのシリアル番号
7.HDD容量
を示す。
消去ソフトウェアでこの作業が行えることの確認を行う。

 

RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ウェア

現在、「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格を取得されたソフトウェアは、以下の8種であります。(有効期間は、2年間)(ソフトウェア名の50音順で表記)


パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア
[UEFI仕様対応版]

(1)DataSweeper2 Ver 1.9x
  (アドバンスデザイン株式会社)

(2)FlashErase UEFI v1.0x
  (株式会社ウルトラエックス)

(3)Blancco Version5.x
  (開発元:Blancco oy ltd.
  国内総販売代理店:株式会社ブランコ・ジャパン)

パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア
[BIOS仕様対応版]

(1)ターミネータ10plusデータ完全抹消(Windows PE版)
  (開発元:AOSリーガルテック株式会社
  販売元:AOSテクノロジーズ株式会社)

(2)DataSweeper Ver 1.9x
  (アドバンスデザイン株式会社)

(3)FlashErase v2.0x
  (株式会社ウルトラエックス)

(4)Blancco Server Edition Version4.1x
  (開発元:Blancco oy ltd.
  国内総販売代理店:株式会社ブランコ・ジャパン)


なお、認定有効期間は、2年間としますが、上記ソフトウェアプロダクトがその名称(バージョン名を含む)の変更やメジャーパージョンアップによる内容変更を実施した場合は、その時点で認定有効期間を終了します。
また、上記会社が情報機器リユース・リサイクル協会(RITEA)会員資格を失った場合には、その時点で認定有効期間を終了します。


今後の「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格評価の実施

今後の「RITEA認定パーソナルコンピュータ内蔵ハードディスクドライブデータ消去ソフトウェア」資格評価の実施は、別途、当協会webサイトでお知らせ致します。